独立調査
生牧草バンク
都度購入型 / ギフティング型
公開: 2026年7月15日最終更新: 2026年7月15日
寄付型月額: ¥0(会費なし・1回¥2,000〜)支援頭数: 897(2026年7月時点)
概要
生牧草バンクは、引退した競走馬や功労馬に生牧草を届けるクラウドギフティングサービスです
サイトに登録されている馬を選び、生牧草を購入すると、その馬がいる牧場へ配送されます
生牧草は中央牧草センターが千葉県四街道市の自社農場で栽培しています
JRA中山競馬場への納入実績(1972年〜)を持つ生牧草専門の生産者が運営元です
仕組みの特徴は、会員制でも寄付型でもない点です。「好きな馬に食べ物を贈る」という行為そのものが支援になります。牧場への直接連絡や住所の把握は不要で、生牧草バンクが配送を仲介します
馬の所在地は安全上非公開となっています
ふるさと納税(千葉県四街道市)の返礼品として生牧草バンクで使えるクーポンも用意されています
実際に参加してみて
登録はメールアドレスとパスワードの設定だけで、数分で完了しました
最初に迷ったのは、どの馬に牧草を贈るかです
登録されている馬は897頭以上あり、名前や牧場で検索できます。自分が現役時代に応援していた馬を探すこともできますが、「プレゼントのすくなめの馬」や「人気の馬」などの条件から選ぶことができます
筆者は以前から気になっていた馬を指定して通常購入(1箱・5kg)で贈りました
購入後、約2週間で配送されました
ただし配送タイミングは馬の状況や牧場の受入体制によって異なるため、購入直後に届くわけではありません。生牧草バンク側がタイミングを調整して配送します
贈った牧草を馬が食べている動画がXに投稿されていたとき、「届いた」という実感がありました
ただしこの報告は牧場側のご厚意によるもので、すべての馬・すべての配送で報告があるわけではありません
私の操作方法が悪かったのか、決済手続きで問題が生じた際に生牧草バンクへ電話で問い合わせたところ、丁寧に対応をいただきました
届く情報
生牧草バンクは会員制サービスではないため、定期的な会報やレポートは届きません
〇牧場からの報告
贈った生牧草を馬が食べている写真や動画が、牧場のXアカウントで投稿されることがあります
これは牧場側のご厚意で、報告の有無や頻度は牧場によって異なります
〇配送通知
購入後、生牧草バンクから配送のタイミングでメール通知が届きます
〇生牧草バンク公式Xアカウント
配送可能な草の生育状況、出荷調整の案内、登録馬の誕生日紹介などが不定期に投稿されています。サービスの稼働状況を知る主要な経路です
〇アンバサダーレベル
生牧草の購入量に応じてレベルが上がる仕組みがあります。レベルに応じた特典の有無や内容は、筆者の利用範囲では確認できていません
贈りたい馬を探してみる
公式サイトを見る参加方法と費用
生牧草バンクの利用に会費はかかりません
サイトに無料登録し、贈りたい馬を選んで生牧草を購入します
〇ひとくち購入(¥2,000)
1口分の生牧草を購入します。3口分が集まった時点で1箱(5kg)として馬に配送されます。他の利用者と合算される仕組みのため、自分が購入してからすぐに届くとは限りません
〇通常購入(¥6,000)
1箱(5kg)を単独で購入し、指定した馬に配送します
〇定期購入
月1回以上の頻度で継続的に贈りたい場合に利用できます
寄付控除の対象にはなりません。中央牧草センターは株式会社であり、購入は商品の購入として扱われます
ふるさと納税を利用する場合は、千葉県四街道市への寄附の返礼品として生牧草バンクのクーポンを受け取り、サイト上で使用します
参加前に知っておきたいこと
〇贈った牧草を対象の馬が食べるとは限らない
対象の馬が食欲がない、食べきれない、他の馬と一緒に食事をしているなどの場合は、同じ牧場の別の馬が食べることがあります。贈った牧草が指定した馬だけに届く保証はありません
〇配送タイミングは馬の状況による
購入後すぐに届くわけではありません。馬や牧場の状況を見て生牧草バンクが配送時期を調整します。筆者の場合は約2週間でしたが、時期によって異なります
〇食べている報告は必ずあるわけではない
牧場がXで写真や動画を投稿してくれることがありますが、すべての配送で報告があるわけではありません。「贈ったけれど食べたかどうかわからない」という状態になる可能性はあります
〇ひとくち購入は3口集まるまで届かない
ひとくち購入(¥2,000)の場合、他の利用者の購入と合わせて3口に達した時点で配送されます。人気のある馬はすぐに集まりますが、そうでない馬の場合は時間がかかる可能性があります
まとめ
生牧草バンクは、会員登録や月額費用なしで、好きな馬に生牧草を届けられるサービスです
RHAやTCCのような会費制の支援は、団体全体の運営を支える間接的な貢献です
生牧草バンクは、馬が食べる草そのものを指定した馬に届けるという直接的な支援です
自分が購入したものが直接馬に届くという距離の近さがこのサービスの特徴です
特定の馬に「食べ物を届ける」という具体的な行為で支援したい人、会費制の団体に入会する前にまず1回だけ試してみたい人、現役時代に応援していた馬の引退後の生活に何かしたい人
このような考えをされている方との相性が良いです
一方で、贈った後に定期的な報告が届く仕組みではなく、馬の近況を能動的に追いかける必要があります。支援の実感を定期的な報告から得たい場合は、RHAのフォスターペアレント制度のように月次レポートが届く形のほうが合うかもしれません
この記事は、特定のサービスを推薦するものではありません。利用の判断は、ご自身の支援スタイルと照らし合わせて行ってください