
馬の寝方
立ったまま眠り、横になるのはごく短時間だけ
どんな行動?
馬は立ったまま眠ることができる。睡眠時間は1日あたり合計で約3時間ほどとされ、一度にまとめて寝るのではなく、15分〜30分程度の短い睡眠を何度も繰り返す。リラックスしているときは横になって眠ることもあるが、横になっている時間は長くても数十分程度。体重が450〜500kgにもなる馬にとって、長時間横になると内臓が圧迫されてしまうためとされている。
なぜやるの?
馬が立ったまま眠れるのは、脚の構造に秘密がある。馬の脚の関節は、骨と靭帯だけで体重を支えられる仕組みになっており、筋肉の力を使わずに立ったままの姿勢を維持できる。人間が立ったまま眠ると膝から崩れ落ちてしまうが、馬は関節がロックされるため倒れない。 この特性は草食動物としての生存戦略の結果と考えられている。野生では肉食動物にいつ襲われるか分からないため、すぐに逃げられる体勢のまま眠る必要があった。また、馬は低エネルギーの草を大量に食べて体を維持する必要があるため、食事に多くの時間を費やす分、睡眠時間が短く進化したとされている。
引退馬の日常では
安心できる環境で過ごしている引退馬は、横になって眠る姿が見られることがある。横になるのは馬にとって精神的にもリラックスしている証拠であり、その場所を安全だと感じているサインとされている。人間と同じようにレム睡眠があるとされ、眠っているときに脚をバタバタさせたり、小さく鳴いたりすることもある。
参考文献
- • EQUIA「馬の睡眠時間・寝方」
- • ナゾロジー「馬が立ったまま寝る理由と蹄鉄が必要な理由」
- • GORON「馬は立って寝るの?」
- • Pacalla「馬の生態 睡眠編」